Eastern Tibet 2016-17 | 因智喜旅遊 inchiki tour photo travelogue
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1. 成都から東チベットへ出発
Tue.04.07.2017 Posted in Eastern Tibet 2016-17
全然知らなかったんですよ、本当に。
東チベットの『ラルンガルゴンパ』が外国人入境禁止になっていたなんて

2016年の9月末頃、年末年始旅行をどこにするか考えていた時ふと「東チベット(カム)」が頭に浮かびました。
昔成都からラサを旅した時に知り合った日本人旅行者の複数の方から東チベット良かったと話に聞いていたのを何気なく思い出したのでした。
とはいえカンゼとかリタンとかの地名は知っているけどそこに何があるのかどういう所なのかは知らない状態だったので検索してみると、東チベットには『ラルンガルゴンパ』と『アチェンガルゴンパ』というものとんでもない絶景な場所があると知りました。
もう写真を見ただけで「これは!見てみたい!!」と東チベット行きを即決してしまうほどに惹きつけられてしまったのです。
そしてその日のうちに航空券を検索して、そのままの勢いで当日か翌日くらいには航空券を買ってしまいました。
もちろんチベットだから高地だし年末年始となると寒さがヤバイだろうというのは分かっていて、その辺はまぁ防寒をしっかりすれば大丈夫やろと。
そしてネット検索の上位に出ていたサイトの情報から、メインの目的地ラルンガルゴンパは秘境と言っても成都からバス1本で最寄りの町まで行けるらしいと知って「これなら楽勝楽勝!」と安易に考えていました。

ところが…。
航空券買ってからしばらくは何も調べていなくて、秋が深まってきた頃そろそろと思い改めて検索してみると、なんと2016年初夏辺りから外国人入境禁止になっていたのです!!
え〜〜〜!んなアホな!バスで楽々行けるんやったんとちゃうんかいっ。
私の完全なミスでした。最初に調べた時見た検索上位に出ていたブログやサイトの情報は入境禁止以前のものだったのです(笑)
ラルンガルゴンパの手前の町にある検問や一番最寄りの町中で外国人だとバレると追い返されるとのこと。
これはヤバイ。せっかく航空券買ったのに…。
しかしもっと色々調べまくってみると、入境禁止以降も行けた人たちもいて、その方たちは運が良かったり策を練って検問突破したりしているようでした。

よし。こうなったら私もその方々の情報を元にしつつ自分なりに策を練ってなんとか検問突破してやろうではないか!
それからは毎晩のように夜なべして日本語や英語で検索しては新たな情報を探し続ける日々が続きました。
出発日に家から出る直前まで新たな情報が増えていないか調べていたくらいです。
正月休み短いのに当初の予定のように成都からバス1本で行けないということで、どのようにラルンガルゴンパと他の町とを効率的に移動するか、また、どこの町から検問のある場所へトライするか。
あらゆる事を想定して予定表を5プランくらい作り、その時の状況によって柔軟に対応できるように備えました。
また、中国本土ではGoogle関係が遮断されて使えないので香港ローミングの通信simカードを準備したり、危険を承知で中国旅行に役立つアプリ(Baidu map)等を入れたり、筆談用に携帯の文字入力にピンイン入力や手書き入力を追加したり。
私はなんだかんだで中国に一番回数訪れているのですが、その殆どはウイグルで中国語があんまり必要じゃないのもあり中国語は挨拶・数字・5W1H程度しか出来ないため、今回検問クリアの為に白タクとの交渉に必要になりそうなフレーズを調べてメモに書いたりもしておきました。
とにかく思いつくことは全部やって、ここまでやったんだから後は運を天に任せるしかない!と言えるところまで頑張りました(自分比)。

※注 ここから毒を吐きます。気分を害されたらごめんなさい。

ちなみに、今回もここ数年年越し旅行を共にしていた友人と一緒の旅でした。
これまでの旅でもちょっとはあったのですが、今回は特にいろいろ思うところがあり、人と一緒に旅をする難しさを実感することになりました。
まず、行く予定の町の情報はもちろんのこと、チベットやチベット仏教に関する簡単な基礎知識さえも(彼女が見たかった鳥葬以外)ほぼ全く予習なし。
よって、行く予定の町にどんなお寺や名所があるかも(鳥葬場以外)なーんも調べてもいない。
更に、現地で中国語出来ないなりにも少ない語彙とゼスチャー使って意思疎通を図ったのは全部私。彼女は横にいただけ。
と、ここまでならイライラしつつも「彼女は高額な白タクの割り勘要員だったんだ」と自分に言い聞かせて心の中に抑え込んで終わるはずでした。
ところが帰国後、某SNSに、私が夜なべして調べて伝えた事を当たり前のようにまんまコピペしたり、後で調べたのであろう事を前から知っていたかのように書いているのを見てドン引き。
あれぇ〜?全然知らんかったはずやのに…。
(私はこのブログでも、現地で教えてもらった事や後で調べて知ったことは伝聞形で書いています)
更に後日、自力で行ったかのように「ちょっと難易度高めの旅。」などと書いてるのを見てしまった時にはもう完全に呆れてしまいました。
おいおい、なにが難易度ちょっと高めやねん!アンタなーんもせんと私の横で座ってただけやろがーーーーっ!
友人知人にエエ格好したかったのか、それとも本気で頭の中で自分がやった事になってしまってるのか??
その投稿を読んだ時、彼女の裏表を見てしまった気持ちになり、この人とはもう二度と一緒に旅行は出来ないなと思いました。
彼女にとって私は自ら苦労せず旅話のネタを提供してくれる都合の良い存在だったのかな…。
元々性格や生き方・考え方が真逆で、でもそれだからこそ尊敬できるところや見習いたいところがたくさんあり今もそれに変わりはないのですが、今回のことでは見栄のために親しい仲にも礼儀ありをないがしろにされて大いに失望したのです。

これを読まれた方はおそらく「それくらいで大げさな。心狭すぎちゃうん?」と思われることでしょう。
しかし私にとっては地味でショボい人生の中で最大級に大事にしていて思い入れも強いのが『旅行』なのです。
大切に育てていた花壇を踏み荒らされたような感覚、と言えば伝わりやすいでしょうか。
東チベット旅行そのものはとても感慨深く忘れがたい思い出に残る旅になったのは間違いありません。
だけどこの旅を思い出す度に嫌な思いも一緒に思い出されていつもとても複雑な気分になってしまいます。

…と、前置きがかなり長くなってしまいました。
なかなか旅行記(のようなもの)に取り掛かれなかったのはそういう事情もあったからでした。
旅のスタイルは人それぞれ。どこまでも自力で行くバックパッカーもいれば完全お任せパックツアーの人もいて、どちらが良い悪いではありません。
ただ私個人としては、他人と一緒に旅をするなら同じくらいのスタンスを持ち、かつお互いをリスペクトしあえる人と行くべきだと、今回経験して本当に勉強になりました。
チベット仏教学の聖地を目指したんだからそれにあやかってもっと寛容な人間になるべきではありますが、煩悩が何重にもとぐろ巻いてる私にはそう簡単にはいきませんって。
基本ワガママで協調性のない私はやっぱり一人旅が向いているようです…。

ということで、書くべきか悩んでいた愚痴も吐いてしまったことだし、気を取り直してこれから東チベット旅行記(のようなもの)を初めて参ります。





(動画)広州の空港にて、歌うカートの運転手


珍しくいきなり動画からの始まり。
関空から出発して乗り換え地の広州白雲国際空港にて、楽しそうに歌いながらカートを運転するおじさん。
通路をビュンビュン飛ばすカートは気持ちよかった。
何よりも、おじさんがさり気なく歌う中国歌曲のフレーズが旅気分を上げてくれた。





カウンターに弁当!?

Got a lunch box from airline company because of flight delay, Guangzhou, China ディレイのため航空会社から支給されたお弁当
広州から成都への国内線のゲートへ行くと、出発が2時間くらい遅れるとのことでカウンターで迷惑料代わりなお弁当を受け取った。
カウンターに弁当が山積みになってるのを見て何でこんなところに弁当屋が?と思ってたら全員に配っていて事情を察知した。
ご飯・ゆで卵以外はキュウリとキャベツとキクラゲの炒め物だけが無造作に入れられ、それらの炒め物の味付けは全部同じという(笑)
2時間ほど遅れるということで、当初成都で会う約束だった旅行会社の人にメールで時間変更のお知らせをした。
さっそく香港ローミングSIMが役に立った。





雲海の向こうへ日の入り

Sunset and sea of clouds on the way to Chengdu, China 中国、成都へ向かう途中で見た雲海と日の入り
2時間遅れで離陸し、成都に夕方着くはずだったのが夜になってしまった。
広がる雲海の向こうに落ちてゆく夕日の写真を撮った直後、飛行機は着陸のため高度を下げ暗い雲海の中へ突入していった。





夜の『ミセスパンダホステル』

Chengdu Mrs Panda Hostel at night, China 成都 夜のミセスパンダホステル(交通賓館)外観
空港へ着く前、同行者はおもむろにメモ帳を広げはじめた。そこにはただ成都のメトロ路線図が貼り付けてあるだけ。
今夜泊まる『ミセスパンダホステル』の案内に最寄りの駅は書いてあったが、路線図だけ持って町の地図を持ってないのにいったいその駅からどうやって宿まで行くつもりなのか。
出国前から不安に思っていた「何も調べていないのでは…」が成都に到着する前にもはや的中。
こちらももう面倒でタクシーにしようかと提案し入国後タクシー乗り場へ。
パンダホステルの紙を見せたところでタクシーの運転手に場所が分かるはずはなく、私は隣接する『交通飯店』を指示したがそれでも分かってもらえなかった(それは私も誤算)。
そこで交通飯店横の『新南門バスターミナル』というとやっと分かってもらえて辿り着いた。
着いたのは夜8時頃。いかにも古そうな交通飯店(ホステルと一部部屋を共有している)のライトアップがなかなか味わいがあった。
ホステルで『東チベット旅行倶楽部』を運営されている徳田さんという方から、手配をお願いしていた明日の成都〜康定のバスチケットを受け取り、その後あれこれ談笑しつつ現地の様子なども教えていただいた。
徳田さんも明日からツアー同行されるからお忙しいだろうに、私達をATMに連れて行って下さったりしてとても親切だし面白いええ人でついつい話がはずみ、コンビニで買い物したりして明日からの東チベット行きの準備を整えているとすっかり深夜になってしまった。

また、偶然このYHで、ラルンガルゴンパ入りについての有力な情報をゲットできた。
それは私が出発前の情報収集でヒントを得ていた情報と同じだった!
おお、やるじゃん私、毎晩夜更かししてリサーチしただけのことはあった!(自画自賛)
ただし、つい最近も検問が無人になるといわれている時間帯にトライしたにもかかわらず何故か検問やってて失敗に終わった旅行者がいたそうで、たとえ協力者がいたとしても上手くいくとは限らないらしい…。

【重要】関係者の意向と安全のため、具体的な事、人物名や連絡方法等一切このブログではお伝え出来ません。
私個人にご連絡いただいたとしても同様です。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
私が事前のリサーチで得られていたようにネット上でヒントになる情報は見つかりますし、当然私が試した方法以外のやり方で行ってきた方達もいますので、これが唯一の方法という事ではありません。





康定へ出発

Highway toll gate in Chengdu, China 成都 高速道路の料金所
宿隣の新南門バスターミナルから翌朝8時のバスで康定へ。
康定は東チベット入口になる大きめの街で、普通バスだとここで強制的に1泊させられて甘孜(カンゼまたはガンズー)等他の町へ行くことになる。
私はその1泊する時間が惜しく、出来れば夕方康定に着いたら乗合タクシーでそのまま甘孜に行ってしまいたかったからバスの手配は康定までにしていたのだ。
本当は高山病対策のためにも康定で1泊することが望ましいが、なんせ時間ないし高山病の薬(ダイアモックス)持参してるという事もあってかなり無茶なプランを立てていた。
最悪車が見つからなければユースにでも泊まって翌早朝に乗合を探すという事にしてる。
成都を出発したバスはまもなく高速道路に入り、一路康定を目指す。





ドライブインのレストラン

A restaurant in roadside rest area from Chengdu to kanding 成都から康定までのドライブインのレストラン
何車線もある高速道路から『G318』という道路に入り、少しずつ高度を上げて東チベット圏へと近付いていく。
途中でトイレ&食事休憩。
まだここは漢民族の町のようだ。





G318

The road from Chengdu to kanding 成都から康定までの道
康定へ向かうG318はこんな普通の道。





中国旅行では避けられない…

Entrance of toilets in roadside rest area from Chengdu to kanding 成都から康定までのドライブインのやばそうなトイレの入口
中国旅行、特に田舎へ行く旅行では避けられないのがかの有名な『ニイハオトイレ』。
ドライブインのトイレへ行く際、トイレに入る前からこの赤スプレーで無造作に書かれた『厠所(トイレ)』の文字を見ただけで中がどんなんか想像できてしまった。
お食事中な方に配慮して(?)中の写真は自粛。





タルチョーと犬

A dog in roadside rest area from Chengdu to kanding 成都から康定までのドライブインにいた犬
2度めの休憩の時、ドライブインの外を散策していると裏の川に今回の旅での初タルチョーを発見!
(タルチョーとはチベット仏教の経典が書かれた5色の旗。風に乗って仏法が広く伝わるようにとの想いが込められているらしい)
いよいよチベット文化圏に踏み入れてきたのだなと心が高鳴ってきた。





洗車中

Buses washed at a roadside rest area from Chengdu to kanding 成都から康定までのドライブインで洗車中
ドライブインでは運転手や客が休憩している間にそこの従業員が洗車をしてくれる。
どうせまたすぐ走ってたらドロドロになるんやからええやんって思うけど、かなりしっかりキレイに洗車されていた。





康定バスターミナル

Kngding bus terminal, Sicuan 康定バスターミナル
そうして朝8時に出たバスは午後3:22頃康定バスターミナルへ到着した。
この辺で一番の町だけあって、建物も立派な造り。
外に出るとかなり寒い。少しずつ高度が上がっているんだと分かる。
バスを降りてすぐに同じバスに乗っていた若い中国人の女の子2人連れに声を掛けてみた。
もし彼女らが甘孜に行くのならタクシーシェアしないかと持ちかけるつもりだったのだが甘孜行きではなくて目論見失敗。
ターミナル前に出ると甘孜行きの乗合タクシーが呼び込みをしていた。
1人150元だったが、こんな時間なので私達2人以外待っても人が集まらない。
運転手が「1時間待ってたら集まる」と言ったが集まりそうもなく、結局「2人の貸切にしないか」と持ちかけられた。
値段交渉しようと文明の利器Google翻訳様を取り出してみたものの、運転手は中国語の会話はある程度出来ても読み書きは出来ない人だった。
最初2人で1200元とか言われ、その後800まで下がったがな〜んかイマイチ頼りない感じで不安になっていた時、どこからともなくいつの間にか目の前にいたガタイの良い兄ちゃんが「俺の車で行かないか。2人で700だ。甘孜までだと5時間で行くぜ」と話し掛けてきた。
普通だと8時間くらいかかるところなので5時間なわけねーやろと思ったが、よくある客引きの必死な人っぽさが全然なく飄々とした兄ちゃんで、車もボロくなさそうで、1人あたり乗合の倍以上かかってしまうが前の運転手のように最初からボッタクリな値段言わなかったのも好感し、他にもう選択肢なさそうなのもあって「時は金なり」と判断してこの兄ちゃんに託すことにした。





甘孜へ出発

On the way from Kangding to Tagong 康定から公塔までの道
結局2人で700元というのは相場から高いか安いか分からないまま兄ちゃんの車に乗り込み、甘孜へGO!
白タクなので何か起こっても乗ってる私達の自己責任だ。
郊外を走り出してすぐ美しい東チベットの山々が前方に広がってきた。
ミラーの下にぶら下がっているのは高僧と思われる男性のブロマイド的なお守りっぽいもの。





ビュースポット

An observatory on the way from Kangding to Tagong 康定から公塔までの道
まだそれほど走っていない頃だったが、展望台のようになっている場所で「停まる?」と聞いてくれたので外に出て写真タイム。
兄ちゃん自ら「2人の写真撮ってあげるよ」と積極的で、なかなか気の利く人だ。こりゃ当たりかも?
柵にかかっているのはタルチョーとヤクの骨?ヤクの骨は昔のラサ旅行でも見たことがあり、魔除けとかの意味があるのかもしれない(推測)。
タルチョーもその意味を知らなければただのカラフルな飾りの旗にしか見えないだろうな。





雪山と風に靡くタルチョー

Tibetan prayer flags and mountains on the way from Kangding to Tagong 康定から公塔までの道にて、風になびくタルチョーと山々
更にそこから進んで別の展望スポットでまた写真タイム。
分かってるやん兄ちゃん!!
上のヤクの骨とのタルチョーよりも、こうやって山の強風にたなびいているタルチョーの方がタルチョー本来の姿らしくてグッとくる。
曇った空・走ってきた山道・木も生えない荒涼とした山々…。
まだ少ししか走ってないのにもう既にチベット気分がいっぱいだ。





折多山の峠

White stupa and prayer flags in Zheduo Mountain pass, elevation of 4298 meters 折多山の峠にて
更に走っていると、たくさんのタルチョーと白いチョルテン(仏塔)が見えてきて、ここでも写真タイム。
めっちゃ寒い!風きつい!!
建っていた記念碑によると、ここは『折多山』の峠で海抜4298mとのこと。
朝成都を出て夕方には既に富士山超えてるんや〜。
青空だとまた印象が変わったかと思うが、このどんより空の峠もかなり渋くて心に残る光景だった。
ただ康定から甘孜まで車で走るだけと思っていたのがビュースポットで嫌がるどころか「停まるか?」と向こうから聞いてくれる兄ちゃんでかなりラッキーだ。





もう一枚

Panoramic view of Zheduo Mountain pass, elevation of 4298 meters 折多山の峠のパノラマ
もう一枚、同じ峠のパノラマ写真を。
走ってきたワインディングロードも見えてお気に入り。





(動画)折多山の峠のパノラマ


音声オンにすると風切音がけっこううるさいです。
現地の寒々しい様子が伝われば…。





美しい雪山

Beautiful snowed mountain on the way from Kangding to Tagong 康定から公塔までの道中で見た美しい雪山
折多山の峠を超えて更にどんどん車を走らせる兄ちゃん。
塔公(タゴンまたはラガン)あたりを走る途中、おもむろに彼の携帯を手渡された。
それはとっても美しい山や草原といった大自然の動画で、兄ちゃん曰くこの地方の自然を写したものだという。
兄ちゃんは康定の町の人ではなくこの辺りの出身のようで、しきりにこの自然の美しさをアピールしていた。
そうするうちに、走っている道から目の前にとんがったピークが印象的な雪山が見えてきて兄ちゃんがまた停まって写真を撮らせてくれた。
だんだん日が落ちてきた時間、標高の高い山にはまだ光が当たっていてそれが神々しさを増しているようだった。
帰国後にこの山のことを調べてみたのだが、『雅拉神山(Mt.Yala)』という聖山があるのは分かったものの、どうもこの山とはシェイプが違っていて別の山なのか、同じ山で見る角度が違うだけなのか、残念ながら結局分からないまま。





木雅大寺へと続く門

Entrance gate of a buddhist temple, Tagong 公塔 木雅大寺へと続く門
今走っている辺り『塔公(タゴンまたはラガン)』は風光明媚で特に欧米人旅行者に大人気スポットとは事前に情報を得ていたが今回は時間もないしスルー予定だった。
タゴン地域に入り、『塔公寺(タゴン・ゴンパ)』行ってみる?とせっかく聞いてもらったのになんかつい時間を気にして「いや、いいです」と答えてしまった。
その時の兄ちゃんは心なしか寂しそうに見えた。
その後も走っているとまた別の寺と思われる大きなゲートが道沿いに現れた。
兄ちゃんは再び「行ってみる?」と聞いてきた。
一瞬どうしようかなと思った時、兄ちゃんは車に下げている高僧らしき方の写真を指差して「この人、この人」というゼスチャーをした。
え?そうなんや!きっと兄ちゃんはその高僧に帰依してるのだろうし何かのご縁がある気がして、「じゃあ行きます!」と答えると、今度は兄ちゃんも「よっしゃー」とばかりに方向転換してゲートをくぐって門から続く道に入っていった。
予定していなかった場所なのでどんなお寺なのかさっぱり分からないが、これも旅の醍醐味だ。
地元人な兄ちゃんのオススメなんだからきっと素晴らしいところに違いない。
幹線道路からゲートの先の一本道を突き進む兄ちゃん。日が落ちて薄暗くなり始めているこの道の向こうには、一体何が私達を待っているのだろう?





第一回から非常に長くなってしまいました。
イントロの赤裸々ぶっちゃけが余分だったかもしれませんが、このブログはサブタイトルのとおり文才のない人間がありのままを書き連ねる『旅行記のようなもの』なので、この事実を避けて通ることは出来ませんでした。
逆にこんな私にドン引きした方もいらっしゃるでしょうけど(笑)懲りずにまた覗きに来ていただければ幸いです…。

次回はドライバーの兄ちゃんが連れて行ってくれた見知らぬ場所で、思いがけず東チベット圏に入って最初の濃厚チベット文化に触れることになります。




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Tag: 旅行 写真 チベット 東チベット 康定 成都 塔公 タゴン 白タク

2. 見知らぬお寺で東チベット初コルラ
Sun.23.07.2017 Posted in Eastern Tibet 2016-17
白タクのチベット人ドライバーの兄ちゃんに誘われて、康定から甘孜へ向かう途中の塔公(タゴン/ラガン)郊外にあるお寺へ寄り道することに。
幹線道路沿いに建つ門から伸びる細い一本道を進んでいったところにあったのは…。




(動画)いきなり濃い!!


ゲートを超えて走る一本道。
マニ車を手にして歩いている人が通り過ぎたりタルチョーでびっしりになった丘が見えたりしながら、向かっているお寺への興味と予定外の寄り道というシチュエーションにワクワク。
そしてほどなくして兄ちゃんが車を停めて付いていくと…「うぉわぁ〜〜っ!!」と思わず声を上げてしまった。
大勢のチベット人たちが壁に大きなマニ車が並んだ建物の周りをぞろぞろとコルラ(神聖なものの周囲をぐるりと歩き回ること)していて、しかも人々の多くが民族衣装姿!
康定を出て2時間前後でもうこんなに濃いチベット色を見られるとは思ってもみなかったのでめっちゃビックリ&大興奮!!





女性たち

Women sitting near Gyargo Ani Gompa, Tagong 公塔 尼僧院の近くで座り込んでいた女性たち
歩き回らずに座っている人たちも。既にコルラを終えて休憩してるのかな。
手前左側の女性の山珊瑚が付いたシルバーの髪飾りとか赤い糸を巻きこんだ髪(この人のはつけ毛ぽい)がいかにもカムパ(東チベットの人)らしさを醸し出している。





コルラする人々

Prayer People, Tagong 公塔 マニ塚の周囲をコルラする人々
ものすごくフォトジェニックな場所なんだけど、既に日が落ちて薄暗くなってきており、ほぼ全てがブレブレのボツ写真だらけで残念すぎる。
それにコルラの歩くスピードが早い!お年寄りっぽい方が多いのにみんな歩くの早くて更に写真が撮り辛い〜。





私達もコルラ

My driver also attend to the line of prayers, Tagong 公塔 マニ塚コルラに参加するドライバー君
ドライバーの兄ちゃんいわく、コルラは3周するらしい。
昔訪れたラサとその周辺でマニ車コルラは度々やってきたが3周するというのは知らなかった。
ゼスチャーで「オレたちもコルラしよう」と促され、私達も人々の流れに混じって歩いた。
革ジャケ着てるのが兄ちゃん。いつの間にかちゃんと数珠を握っていて流石!と感心。
袖がものすごく長いコートは民族衣装の『チュバ』。
寒さから手を守るためと聞いたことがある。





尼僧院(?)

Gyargo Ani Gompa, Tagong 公塔の尼僧院(?)
コルラしていると奥にお堂が見えた。
その辺りには誰もいないのでおそらくもう閉まっていたのだろう。
帰国後このお堂について色々調べてみたのだがどうも「これに違いない」という情報を得られなかった。
最初のゲートの写真を見て『和平大法会』の『木雅大寺』というのは分かった。
一方、英語のネット情報では『Gyargo Ani Gompa』(アニ・ゴンパ=尼僧院)と書かれているものをいくつか見つけた。
しかし和平大法会のサイトには尼僧院についての記述は見つけられず…。
分かったのは、この時コルラしていたマニ車のある建物は巨大な『玛尼堆(マニ塚)』だったという事。
http://hepingdafahui.com/list.php?fid=384(和平大法会のサイトのマニ塚ページ。音が出るので注意)
マニ塚とは『マニ石』という真言や仏画が描かれた石を塚のように積んだもののことで、和平大法会サイトによればこのマニ塚は「世界上最大的」なんだとか。





お喋り中

Buddhist nuns sitting and chatting, Tagong 公塔 井戸端会議中の尼僧さんたち
コルラしたとは言っても私の場合は立ち止まって写真や動画撮りながらのなんちゃってコルラ(笑)
座っている人たちにはお坊さんや尼さんが着ていることの多いえんじ色の衣装の人も何人かいて、真ん中に写っている人も坊主頭なので尼僧さんなのだろう。





ちっちゃな子もコルラ

Praying people almost wearing traditional clothes, Tagong 公塔 コルラ中のチベット人の殆どが民族衣装姿
年齢層高めな中で目をひいた小さな女の子。





りんごほっぺちゃん

Lovely red cheek girl, Tagong 公塔 りんごほっぺが可愛い女の子
女の子の写真を撮らせていただいた。
真っ黒のうるうる瞳とりんごほっぺが可愛いねぇ。





マニ塚

Tibetan people walk around prayer wheels under huge mani stones, Tagong 公塔 世界最大級らしいマニ塚の周囲をコルラする人々
コルラの列から離れて先ほどのお堂がある方角からマニ塚を見てみると、なるほど下層はマニ車の列だが上層はマニ石がドカーンと積み上げられていて、一部マニ石の文字が見えるように掲げられていた。





ポツンと

An elderly person praying with prayer's wheel, Tagong 公塔 黄昏時にマニ車を回しながら佇む人
ふと別方面を見ると、ひとりポツンと座って手持ちマニ車を回しているおじいさんが。
黄昏の曇り空と雪の残った道とおじいさんが絵になりすぎて思わずパチリ。
電線だけが邪魔っ。インチキマジックで電線消してしまう事も出来るんだけどな〜。





塔公草原

A buddhist temple seen in the grassland, Tagong 公塔 草原の中に見えるチベット仏教寺院
荒涼としたように見えるがここは塔公草原の一部のようで夏場には全面緑に覆われてさぞかし美しいことだろう。
奥にあるのが和平大法会のメインである『木雅寺』だと思われる。
http://hepingdafahui.com/list.php?fid=391(上と同様に和平大法会のサイトの木雅寺ページ。音が出るので注意)





ドライバーの兄ちゃんの機転のおかげで思いがけず成都を出たその日のうちに濃厚チベット色を間近に見ることが出来た。
しかも後で調べるまでここが何という所なのかも分からなかったというのが余計にこの時の印象を強く残してくれた。
薄暗い中で車を降りてコルラしている民族衣装姿の人々を見た時の衝撃ったらもう!
康定バスターミナルで兄ちゃんに出会えたのはつくづくラッキーだったなぁ。
今回塔公はスルー予定だったので欧米人に人気がある自然がとても美しい町だという以外の予備知識を旅行前は得ていなかったが、欧米人経営の宿があったりホーストレッキングが出来たりするらしい。
次の機会があるとしたら気候の良い緑の草原の時期にゆっくり滞在してみたい。

そんなわけで寄り道は終了し、車に乗り込んで再び甘孜を目指していきます。




Tag: 旅行 写真 チベット 東チベット 塔公 タゴン

3. チベット料理食べて甘孜へ
Mon.31.07.2017 Posted in Eastern Tibet 2016-17
塔公(タゴンまたはラガン)郊外のマニ塚コルラの後、すっかり暗くなった道を甘孜(カンゼ)目指して進んでいきます。




チベット料理屋へ!

Menu list of a Tibetan restaurant, Luhuo ルーフォ チベット料理店のメニューリスト
思いがけないマニ塚訪問で興奮していたが、外がすっかり暗くなり何も見えなくなってくるとだんだん眠気がおそってきた。
ウトウトしたりグーグー寝たりしていると突然車が路肩に止まった。
何かと思ったら真っ暗な中から女性が現れ、ドライバーの兄ちゃんに防寒用上着を手渡してすぐまた去って行ってしまった。
兄ちゃんは『道孚(タウまたはダオフー)』という町の出身だそうなので、真っ暗で何もわからないがおそらくここが道孚で、幹線道路からそれたところに家があって連絡して防寒着を持ってきてもらったのだろう。
それからまたすぐ車は走り出しまたウトウトしていたら、兄ちゃんが私に声をかけてきた。
「飯食うか?」
これは知ってる中国語なのですぐ理解。
「うん、食べる」と答えたはいいが、次に言われた言葉がなかなか理解できなかった。
何度も聞き返しているうちに「ツァンツァイ」という単語が『チベット(西藏=シーツァン)料理(菜=ツァイ)だと気が付いた!
彼は中華料理にするかチベット料理にするかと聞いていたのだった。
そりゃ〜〜チベット料理一択やろ!!
今日は晩ご飯にありつけるのは無理かと思ってたのにいきなりチベット料理が食べられるとなってまたワクワク復活。
そうしてやって来たのは幹線沿いでは少し大きめな町である炉霍(ルーフォまたはタンゴ)。
すでに夜9時半くらいになっていた。これじゃー甘孜に5時間でっていうのは完全に無理だが寄り道楽しいからOK!
兄ちゃんがその辺の人に尋ねてチベット料理の店を教えてもらって車を停めた。

階段を上がって店に入ると中華料理店とは異なるチベット的な内装で期待が高まった。
メニューを見ると一応中国語でも書いてあり、回鍋肉チャーハンとか中華っぽいメニューもあるようだ。
でもここはやはりチベットぽいものを…と思い店の人に尋ねるが「それはない」「それもない」と選べるものがかなり少ない。
そんな中3品ほど注文してみた。どんなのが来るのかな?





ミルクティ

A man serving Tibetan milk tea, Luhuo ルーフォ チベット料理店でミルクティをサーブする男性
まず持ってきたのはミルクティ。『15元/壺』と書いてあったがまさかこんなでっかい金色のポットで出て来るとは!
1カップのことだと思ってたから「3個」って注文してたのだが慌てて「1つでいいです!」と修正(笑)
ミルクティと言っても日本のミルクティとは違って「どこにお茶の味が?」というほどお茶の味が薄すぎるほぼホットミルク的な飲み物だ。
メニューにはチベットで有名な『バター茶』もあったのだが、昔のラサ旅行で飲むのに苦労したし同行者も飲みたがらなかったので頼まなかった。
ツァンパという麦焦がし風の粉をバター茶で固めて食べる伝統的で素朴なチベット料理もあってそれはまぁまぁ食べられるがここでは頼まず。
ちなみに、頼まなくても魔法瓶いっぱいの白湯も持ってきてくれたのは有り難いサービスだなと思った。
後ろでもたれているドライバー兄ちゃんはスマホに夢中。





モモ〜!

Tibetan dumplings in Luhuo ルーフォ チベット料理店で食べたモモ(包子)
続いて登場したのはチベットの肉まん『モモ』!
牛肉味とジャガイモ味の2種を注文。ウイグル料理の『マンタ』にも似ている(マンタは羊肉やカボチャ)。
もっちりぶ厚めの皮が私好みだ。繊細な薄皮の小籠包も大好きだけど味の付いてない蒸しパン部分が更に大好物という変な趣味なのでうれしい。
付いてきたピリ辛だれがまたシンプルなモモに合っていて、辛党な私達は「これもっとちょうだい」とお願いしてタレ追加してもらった。





牛肉餅

Tibetan style beef pie (20yean), Luhuo ルーフォ チベット料理のビーフパイっぽいもの 20元
メインは『牛肉餅』。
中国ではケーキを『西餅(西洋の餅)』と言う事を知っていたので日本の餅みたいなのでないだろうと思っていたら、予想通り大きなビーフパイ的なものがドーンとテーブルに置かれた。
店の方がザクザクっと半分に切ってくれて、「さぁ召し上がれ」と。
こちらもまたウイグル料理の『ギョシ・ナン(羊肉入りナン)』と見た目似ている。
写真は店内の照明とかの関係で色が悪くなって美味しくなさそうな感じだが、中の牛肉には味付けもされていてそこそこな美味しさ。
ただ中の肉のボリュームが多すぎて、たくさんは食べられなかった。





にゃんこ出現

A cat in a Tibetan restaurant, Luhuo ルーフォ チベット料理店にいた猫
お店の看板猫ちゃんか?いきなり出てきたぽっちゃり系にゃんこ。
せっかくエエ感じだったのにとっさだったからまたブレてしまった〜。





しっかり者

Little brothers calculating our bill at a family-run restaurant, Luhuo ルーフォ チベット料理店で伝票を計算中の兄弟
兄ちゃんは自分の好きなもの(麺系だったような)を頼んで食べて、モモは勧めたら食べたが肉パイは食べなかった。
食事しながら会話にならない会話を試みる私と兄ちゃん。
筆談しようにも彼が漢字読めないので困っていると、兄ちゃんが店の小さな男の子を呼んできて、彼を通じて筆談をすることになった。
兄ちゃんが少年に何か言う→それを少年が携帯のメモに入力→それを私が翻訳ソフト使ったり字からの想像でだいたい予想→返事する
…というまどろっこしい方法でどうにかコミュニケーション。
ウイグルでは年配の方々は中国語出来なくても青年くらいの年の人ならほぼ読み書きは出来ている印象だったが、東チベット圏では少なくとも私が値段交渉で関わった2人の若い人は漢字が読めなかった。
それでも今の小中学生くらいの子は学校で習うのだろう、漢字に書き起こすことが出来るので助かった。
そのまどろっこしい通訳で、兄ちゃんは翌日アチェンガルゴンパにも俺の車で行かないかと誘ってきていると理解した。
甘孜からはバスも乗合タクシーも出てるという情報を見ていたからどうしようか悩んで答えは保留にしたが兄ちゃんは結構しつこく誘ってきた。
「明日の朝甘孜の町で値段聞いてみればいい。俺の方が絶対いいから」と強気な兄ちゃん。
しかも何やらアチェンガルゴンパに親戚だか知り合いがいるそうで…それにはちょっと惹かれるかも。
兄ちゃん悪くないヤツだしオフシーズンで早朝から車探すのも難しそうだから兄ちゃんでもいいかなーと考えつつ、とにかく現時点では保留にしておいた。

そろそろ店を出る時間になり、会計担当は料理を運んできたおじさんではなくその少年と弟くん。
真剣になって電卓を叩く姿が頼もしいねぇ。
ところで、最初から全部払うつもりではいたが、兄ちゃんは自分が注文して食べたものも当然のように自分の財布を出すそぶりさえ見せなかった。
そこだけは「あー、そうなんや…」とちょっと思ってしまった。





弟君

A boy in a Tibetan food restaurant, Luhuo ルーフォ チベット料理店の少年
通訳に参加してくれた少年の弟くん。
あどけなさの中にも利発そうな顔をしている。





お姉ちゃん

Shy girl in a Tibetan food restaurant, Luhuo ルーフォ チベット料理店のシャイな女の子
店を出る際、兄弟以外にお姉ちゃんもいたのを見かけた。
カメラ向けたら恥ずかしそうにしてたけど、彼女もしっかりした働き者な雰囲気が滲み出ているね。





甘孜に着いた〜

Interior of a guest room of "Jin Yu  Yang Guang Hotel", Garzê 甘孜「金御阳光大酒店」の客室
家族経営のアットホームなレストランを出て更に甘孜への道のりが続く。
お腹いっぱいになってまた爆睡しているうちにとうとう甘孜の町の中心部辺りに到着したようだ。
もう夜中の1時ごろになっていた。寄り道もしたし5時間じゃ着かないわな。
事前にめぼしい宿を調べてはいたが今どのへんにいるのかもよく分からず、とりあえず兄ちゃんが「ここでいいか」と車を停めたホテルに入ってみた。
まさに地方都市の中級宿って感じ。汚くはなさそうだし外国人OKみたい(中国では外国人宿泊不可な宿もけっこうある)。
英語は全く通じず、提示してきた金額に対してカタコト中国語で「2部屋に2泊泊まるんだから安くして〜」と頑張って値切ってみた。
関西人やもん!ダメ元でも交渉してみないと。
電卓の攻防がしばらく続いたが、なんとか少しだけディスカウントしてもらえた。ラッキー。
帰国後予約サイトを見てみるとそこに出てきた金額よりお安く泊まれていた。
部屋に入ると思った以上にキレイだしお湯もしっかり出て何も問題なさそう。

ちなみに、結局アチェンガルゴンパにも兄ちゃんの車で行くことになった。
ここに着いたのが遅すぎてバスや乗合バンの出発時刻や出発場所を確認するのに外へ出る時間の余裕もなく、アチェンガルゴンパからの帰りも最終バスの時間を心配しなくていいのはメリットが大きい。
当然その分金額も高いのだが…今のところ兄ちゃん嫌なヤツではなく問題もなさそうだと判断して兄ちゃんにアチェンガルゴンパ往復も託すことになった。
本来の私は出来るだけ公共の移動手段で行くのが好きなんだけどド短期旅だし時間を考えたら仕方ない。
早朝ロビーで待ち合わせと決めてこの日は解散。
成都を朝8時に出て甘孜に深夜1時すぎ到着という、ほぼ移動ばかりな長い1日だった。
兄ちゃんも康定からの長距離ドライブお疲れさま〜!





こつぶっこが!!

Package is pumped up because of difference in atmospheric pressure, Garzê 甘孜 気圧の差でパンパンに膨らんだこつぶっこ
もうすっかり遅い時間だが、明日(今日)早朝からのアチェンガルゴンパ日帰りに向けてゴソゴソと準備を…。
防寒グッズはもちろんのこと、大事なのはオ・ヤ・ツ(笑)
好物のこつぶっこを出してみると、おぉーーーパンパンやん!
体感的にはまだ分からないんだけど、これを見たらかなり高所に来ているんやなぁと実感。
携帯で高度を見てみると3390mだった。アチェンガルゴンパはもっと高いはず。
熱いシャワーを浴びて、出発まで短時間の仮眠くらいしか出来ないからとっとと寝よう。





明日はいよいよネットで見て一目惚れしたアチェンガルゴンパを訪れることになる。
尼僧ばかりが修行している、町くらいの規模があるところだ。
期待が膨らみすぎて、とっとと寝ようと思ってもなかなか寝付けなかった。




Tag: 旅行 写真 チベット 東チベット 塔公 タゴン 炉霍 チベット料理 甘孜

4. アチェンガルゴンパへ出発
Mon.07.08.2017 Posted in Eastern Tibet 2016-17
甘孜(カンゼ)に深夜に到着した数時間後の12月30日朝。
今日はアチェンガルゴンパへ日帰りで訪れます。




まだ真っ暗な中出発

Now we are heading to Yarchen Gar from Garzê 早朝甘孜からアチェンガルゴンパへ出発
アラームに起こされて早朝に起床。
康定で1泊せず勢いのまま甘孜まで来てしまったが、ダイアモックスを飲んでいるからか今のところ高山病っぽい症状はない。
準備していたら約束の時間に1分ほど遅れてしまった。
実は正直なところ、ドライバー君も時間通りにロビーに来ていないだろうと思って油断していた。
しかし部屋を出る時携帯のWeixin(WeChatとも。中国版LINE的なアプリ)にドライバー君からのメッセージが着信。
見てみたらお母さんがフライパンを叩いて子どもを起こすGIFアニメが(笑)
なるほど。言葉が通じなくてもこれで絶対「はよ起きろ!」って言いたいって分かるよね。
彼は中国語の文字が読めないため私から文字で送れないし、私は会話がほぼ出来ないから向こうから音声チャットで送ってこられても理解できないしで、Weixin友達登録しても意味ないかなと思いつつも一応念のため昨夜登録していた。
簡単な事なのにそういう使い方思いつかなかったわ〜賢いやん。
しかも時間もキッチリ守るドライバー君。エライ!どうせ来てないなんて見くびってごめんなさい。
と、そんなわけで1分ほど遅れてロビーに降り、いざアチェンガルゴンパへ出発だ!
外に出るとまだ真っ暗。
写真からのイメージでもっと早い時間だった気がしていたが、日時データ見たら6時だった。
東チベットは夜明けが遅いんやね。





夜明け前のメインストリート

A street in the early morning, Garzê 早朝の甘孜の町
出発〜!って思ってたらドライバー君、すぐ近くの朝ご飯屋さんで停車…。
ご飯食べに店に入ってしまった。
私たちは朝ご飯食べる気にならなかったので店には入らずその辺で写真撮ったりして過ごした。
ここは『川藏路』という甘孜の町のメインストリート。
建物の感じもチベットらしさが出ていて、昼間は賑わってるのかなとか想像が膨らむ。





巨大マニ石

Big Mani stone painting on the way from Garze toYarchen Gar 甘孜からアチェンガルゴンパまでの道中の仏画が描かれた大きなマニ石
サクッと朝ご飯食べたドライバー君が出てきて今度こそ出発!
町を出て山道をどんどん走っていく。
道が凍っているところがあってかなりハラハラしたりしつつも、外が暗い間は寝たり起きたりしていた。
少し明るくなった8時頃、仏画とお経がペイントされたでっかい岩(これもマニ石の一種と言えるのかな?)の所で車を停めてくれた。
今日も頼まなくても道中でフォトジェニックなものがあると車を停めてくれる兄ちゃんだ。





凍った川

Frozen river on the way from Garze to Yarchen Gar 甘孜からアチェンガルゴンパまでの道中にある見た凍った川
巨大マニ石からほどなく、見晴らしの良いところでまた車を停めた。
さっきは車の中から窓を開けて写真撮っただけだったが今回は外に出てみた。
さっぶーーーー!川も凍ってる。
高度4000m超えているであろう場所で年末の日の出前、キンキンに寒くて当然。
川の向こうがオレンジ色を帯び始めていて幻想的だ。





おそるおそる…

Frozen river on the way from Garze toYarchen Gar, 甘孜からアチェンガルゴンパまでの道中の凍った川
兄ちゃんが道路から川岸へ歩いていくので付いていった。
川は凍ってると言っても完全にガチガチに凍結しているほどではないからちょっとドキドキしながらすこーしだけ凍った上に乗ってみた。
しまむらで偶然見つけたチベット民族衣装のボーダー柄エプロンにそっくりなフリースの巻きスカート、今よりずっと質実剛健かつもっさりしていた10年以上前のユニクロのモッコモコな裏フリースパンツ(中も勿論モコモコレギンス)、いつかオーロラを見に行くときに履きたいと思いながら未だ実現せずお蔵入りしていたスノーブーツという完全防備スタイルで実際よりも更にデブって見えるが見た目にかまってる場合ではありません!





結晶

Big ice crystals on the frozen river, Yarchen Gar アチェンガルゴンパへの道中で見た大きな氷の結晶
おそるおそる立った凍った川の上に大きな氷の結晶が落ちていた。
上の写真の右上辺りにあったもので、直径数センチある結晶。
こんな大きな結晶初めて見た!上手に撮れなかったけど思い出深い1枚だ。





オンチェン

Hot spring in the river on the way to Yarchen Gar, 甘孜からアチェンガルゴンパまでの道中で見た温泉
兄ちゃんは相変わらず気遣いの出来る人で、ここで私達の2ショットを何枚も撮ってくれたりした。
その後車に戻ってまた山道を走っていると、煙が出ている建物があった。
兄ちゃんがそこを指差して何やら言うものの理解出来ていなかったが、「オンチェン」が温泉だと気が付いた。
色んな人のブログ等からの情報では康定や甘孜には温泉施設があるそうで、実は明日甘孜の町で温泉に行ってみたいと思っていた。
どこかのブログでそういやオンチェンって書いてあったなと思い出したのだ。
温泉施設は全て個室らしいのだが、ここで入ったら露天風呂になるのかなぁ。
入ってみる勇気はない(笑)





ゲートが!

A gate leads to Yarchen Gar アチェンガルゴンパへ続く門
それから30分ほど走り、すっかり夜が明けて空は澄み切った青になった。
すると突然前方に門が現れた。いよいよアチェンガルゴンパ到着か!?
少し日本の神社の鳥居に似た感じなのもあり、これより先は聖地って感じがして気が引き締まる。
ここでも車を降りて門と青空の写真を撮っているとタイミング良く2人乗りのバイクが走ってきた。
逆光の門と朝日を浴びたバイクの2人、絵になる!
こんなにいいお天気だし、きっと今日はステキな1日になるはず。





鳥葬場

Sky burial area in Yarchen Gar, アチェンガルゴンパの鳥葬場
門を抜けたらすぐにあの絶景が目の前に広がるのかと思っていたら全然まだそれらしきものは見えず。
代わりに道沿いから少し丘を登ったところにある鳥葬場に連れて行ってくれた。
ラルンガルゴンパの鳥葬が有名だが現在はほとんど観光客向け『ショー』と化しているという噂。
アチェンガルゴンパでも鳥葬はやっているものの毎日ではなさそうで、今日はあるのかどうかは分からない。
ここで遺体を解体するのであろうと思われる石の台、その上にポツンと置いてある大きな骨が不気味だ。
不気味ではあるが、こんなに空気も空も澄み切っているからか、血生臭さは感じられなかった。





鳥葬場のチョルテン

Buddhist stupas in sky burial area, Yarchen Gar, アチェンガルゴンパの鳥葬場の仏塔
鳥葬場の端には小さめの白い仏塔(チョルテン)が鳥葬台を見守るように並んでいた。





イケメンさん

A guy in Yarchen Gar アチェンガルゴンパ男性エリアのイケメンさん
鳥葬場を出て、更に車を走らせる。
集落っぽいところにいた青年がかなりのハンサムさん!
しかしまた手ブレでシャキッと撮れずガックシ…。





作業中の男性たち

Working people in Yarchen Gar アチェンガルゴンパの男性エリアにて
ドライバー君はこの辺に詳しいのかと思っていたがそうでもなさそうで、ところどころで車を停めて人に尋ねているようだ。
ちょっとラルンガルゴンパを想像させるような赤い家並みを背景に何やら作業をしていた男性たちにも声をかけていた。
もちろんそんな時は絶好の写真タイム。
車の中からパシャパシャしてたら不審そうな顔を向けられてしまった。
その時は特に考えてなかったが、尼僧ばかりの町だと聞いていたのにこれだけ男性がいるということは、ここはまだ尼僧エリアの外側だったのだろう。





完全防備

Perfect cold protection, Yarchen Gar, アチェンガルゴンパの男性エリアにて完全防備の人
綿入れチュバを纏って頭に布をぐるぐる巻きにして完全防寒していたお兄さん。
すごく眼力あって格好いい方だったが「撮ってんじゃねーよ!」との圧力がすごかった。





やさしそうな男性

A man in Yarchen Gar, アチェンガルゴンパの男性エリアにて
逆に、こちらのおじさんはちょっと柔和な表情でドライバー君に道を教えてくれていた。





瞑想小屋

Small meditation huts in grassland, Yarchen Gar, アチェンガルゴンパ 草原に点在する瞑想小屋
作業中だった場所を離れて走っていると見えてきたのは、雪を被った山の手前にちっちゃな小屋が点在する場所。
事前のリサーチでこれらが修行者たちが篭って瞑想をする小屋だと知っていたから「おお、これかー!」と興奮。
そしてその辺りを野良犬が数匹ウロウロしていた。
今ではかなり数が減ったと言われているようだが、以前は野良犬がとても多くて早朝や夜の散策はけっこう怖かったらしい。





草原に立つ尼僧

A Tibetan buddhist nun stands in grassland, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 草原に立つ尼僧
瞑想小屋エリアで第一村人…ならぬ第一尼僧発見。
ドライバー君はその人にも声を掛けて何かを尋ねていた。
これまた絶好の写真チャンス!と、後方座席の窓を開けてパチリ。
お陰さまで快晴の空に映える臙脂色のモフモフ僧衣、眉間にシワ寄せた尼僧さんの表情も背後の小屋たちもめっちゃエエ感じの個人的にお気に入りな1枚が撮れた!
気候が良い頃にはこの辺も緑の草原になって、昼間尼僧さんたちが瞑想したりピクニックしたりしてるらしい。
そんな時にまた訪れられたら最高やろなぁ。
彼らの会話は全く分からなかったが、彼女と別れた後ドライバー君は「今の人は漢族の尼僧だ」と教えてくれた。
チベット仏教の修行をしてるのはチベット族だけではないと以前にネット上で見ていたから驚きはなかったけど、実際に目にすることが出来るとは思っていなかったので、そういう意味でも私にとって貴重な1枚になった。





漢族の尼僧が指差していた方へ車を進めていき始めた兄ちゃん。
兄ちゃんはいったい何処を目指しているのだろう?
地図がないので何がなんやら分からなく、ただドキドキしながら後部座席に座ってどこに連れてってくれるのか彼に身を委ねるしかない私達だった。

この後辿り着いた小さなお寺で、アチェンガルゴンパを見下ろす例の絶景以上に一番忘れられない思い出ができるとは、その時には思ってもみなかった…。




Tag: 旅行 写真 東チベット チベット 甘孜 カンゼ アチェンガルゴンパ 鳥葬場

5. アチェンガルゴンパ ちびっこ尼さんとの出会い
Mon.21.08.2017 Posted in Eastern Tibet 2016-17
アチェンガルゴンパ、ここからが本編となります。




A big censer and many shoes in front of the nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院手前の「亜青寺」と書かれた香炉とたくさんの脱がれた靴
アチェンガルゴンパに着いて、ドライバー君がその辺にいた数人に何やら尋ねたりしながら進んでゆき、車を停めたのは小さめな寺院の横だった。
「行ってこい」と促されたので車を降りてお堂に近づく。
お堂手前の香炉には『亜青寺』(ヤーチンスー。アチェンガルゴンパの中国語名)と書いてある。
そしてお堂入口の階段下にはたくさんの靴が並んでいる。
中で大勢の尼僧たちが修行しているのだろうか?





紺碧の空と尼僧院

Exterior appearance of a nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院の外観
この雲一つない紺碧の青空はどうよ!
カラフル原色系な外観をしたお堂が朝の光を受けていっそう鮮やかで眩しいくらい。





スノーライオン

Entrance of a nunnery with a snow lion (or guardian lion), Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院入口と狛犬に似たスノーライオン
お堂入口の左右には狛犬らしきものが。
ほほぉ、日本と同じなんや〜とその時はただ共通点が嬉しかっただけだったのだが、帰国後「でも狛犬って神社やなかったっけ?」とふと気になって調べてみた。
狛犬=神社って思い込んでたけど、Wikipediaによれば神社にもお寺にもいるものだそうで、元々は古代インドの守護獣としてのライオンだとのこと。
更に私が興味深かったのは、かのスフィンクスも同じ流れにあると知ったこと!
昔個人的に唐草文様の起源と変遷を調べていたことがあり、その時のワクワク感が甦った。
(興味のある方は読んでみてください→Wikipediaの狛犬のページ
あ、大事なこと忘れてた。こちらの寺院のは狛犬に似ているがチベット仏教の聖獣『スノーライオン』なんだそうだ。
以前『国』だった頃のチベットの国章であり、現在も亡命政府の旗にデザインされているとのこと。
そういえばネットでその旗見たことあったなぁ。





ファサードの装飾

colorful facade decoration of a nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院入口上部の装飾
入口上部の装飾をアップで。
ただ派手なだけではなく、金色の部分には浮き彫りが、カラーの部分もグラデーションを使ったりして結構凝ったデザインだった。





お堂の中へ…

Interior of a nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院の内装
ちょっと緊張しながら入口から靴を脱いで入ってみた。
あれ?あんなに靴が並んでいたのに人の気配がほとんどない…。
尼さんたちがずらりと並んで読経とかしているのかと想像していたんだけど。
でもこの堂内の雰囲気、過去に訪れたラサの記憶を一気に呼び覚ましてくれた。
それにしても、絨毯は敷いてあるものの暖房なんてない底冷えのお堂の床から裸足の足元へ伝わる冷気が半端ない!
外にいるよりも身体がどんどん冷えてくる。





お祈りをしている尼僧

A nun praying in the nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ お祈りをしている尼僧
がらんとした堂内で、ひとりお祈りをしている尼僧がいた。





ちびっこ尼僧登場!

A little innocent nun beckons us to come further into the temple, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ もっと奥へおいでと手招きしてくれる無邪気な尼僧の少女
お祈りをしている尼僧1人だけかと思ったら、小学校高学年くらい?のちいさな尼さん2人がいた。
私達の姿を見つけた彼女たちは最初ものすごくビックリした表情をした。
可愛いから写真を撮らせてもらおうとカメラを向けると「ヤダ〜!」って感じで逃げてしまう2人だったが、お堂を見学しに来たのだと気付くと『おいでおいで』とゼスチャーをして堂内を案内をしてくれることに。
これはおいでおいでポーズの時にすかさず撮った1枚。
頭の形がとても綺麗な丸型の、無邪気な笑顔が愛らしい尼僧ちゃん。顔は幼いが手にはしっかりと数珠。





ちいさなガイドさん

Little nuns showing us around the temple, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 寺院内を案内してくれるちびっこ尼僧たち
そうやって、ちびっこ尼僧2名の先導によるお堂ガイドツアー開始!
(見やすいように画像を明るめにいじってますが、堂内は本当はもっと薄暗いので全部ブレブレかつ高感度撮影なため画質悪いです)





仏像

Golden statue of a Buddhist saint in a nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 亜青寺内の仏像
堂内の奥の方にはチベット仏教らしい金色をした密教的な仏像・菩薩像が数体並んでいた。
ちびっこガイドが説明してくれるがチベット語だし分かるわけもなく。
自分たちの写真は嫌がる彼女たちだが、仏像に関しては「写真、写真!」としきりに促すのでとりあえずパチパチ撮った。
仏像もええんやけど、私はあなたたちの姿の方が撮りたいんや〜〜!と思いながら…。
そんなこと考えつつパチパチしていたらちびっこガイドの1人が私に向かって「さぁさぁ、こうやって仏様に祈りを捧げて!」と自身で見本を示しながら『五体投地』で祈ることを求めてきた(笑)
モッコモコに着膨れして首からカメラもぶら下げている出で立ちでの高速五体投地(1つの仏像につき3回!)はけっこうしんどかったよ。。。
でも彼女たち尼僧にとって非常に大切な仏像なのに違いないのだから、あたしゃ頑張って求めに従い仏像1体につき3度五体投地しましたよ!





カーテンを上げてくれる2人

Little nuns trying to show us outside view, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 外の景色を見せようとカーテンをよけてくれる尼僧たち
仏像が並ぶエリアを抜けると、窓の外に大きな金色の像が建つ丘が見えて「わーキレイ!」って言ってると、すぐに察した2人はわざわざ私達が外の写真が撮りやすいようにと背伸びしてカーテンを引っ張って除けてくれようとしてくれた。
私は彼女たちのそんな純粋な親切さと無邪気な仕草がまた愛おしすぎて心がきゅーーん。





カーテンを開けてくれるちびっこ尼僧

Little nun trying to show us outside view, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 外の景色を見せようとカーテンをよけてくれる尼僧
「これで外の像が撮れるかな?」って感じで背伸びしてカーテンを引っ張ってくれている純粋なちびっこちゃんとは裏腹に、ずるい私はそんな彼女の姿をフレームにしっかり入れてパチリ。
彼女は自分が一緒に写されているなんて考えてもいないはず…。





屋上へ

Thousands of nuns' houses view from a nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院屋上から見た尼僧たちの住居群
お堂を一周した後、これで終わりかなと思ったら2人は私たちに屋上へ上がるよう促してくれた。
入口にたくさんの靴があったのは、殆どの尼僧が建物2階で勉強をしているからのようだった。
このちびっこたちがたままた1階にいたのはまだ彼女たちにはその勉強が早すぎるからだったのかな?
屋上へ上がる時、どちらからともなく自然と手を繋いで登っていた。
寒さと乾燥とでガッサガサになった冷たくて小さな手を繋いで階段を登る時、私はなんとも言えない気持ちになった。
実際の所は分からないし、これがチベットの伝統だと言われたら仕方ないんだけど、こんな小さな頃に自ら志願して寺に入ったわけではないのでは?とか想像すると切なくなってしまって。
私とペアになった子は手を繋ぐととっても嬉しそうな顔をして、私の手がまるで母親の手であるかのようにギュッとしっかり握ってくる。
かわいいちびっこ尼さんガイドとの触れ合いという嬉しさとともに、まだまだお母さんに甘えたい歳だろうに…とか切ない感情も湧いてきて、複雑な気持ちになってまた心がキューンとなった。
そんなことを考えながら屋上に着くと、眼下にはアチェンガルゴンパの1万人くらいいるとされている尼僧たちの僧房群が太陽の光で陰影を作りながらずっと奥まで広がる様子が見えた。おおースゴイ!!





お堂群と雪山

Landscape view from a nunnery, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 尼僧院屋上からの眺め
見る方角を変えると、今いるお堂のカラフル壁の一部越しに別の2つの大きなお堂のようなものと、その奥には瞑想小屋が点在して更に奥には雪を被った山並みが一望。





開放感

Lovely little nun smiling at the rooftop, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ 寺の屋上に連れて行ってくれた可愛い尼さん
1階ではあんなに写真に写りたがらなかったのに、屋上という開放感からか、ここでは尼僧としてというより普通の小さな女の子として若干恥ずかしそうに可愛くポーズ取ってカメラに向かってくれた。
無垢な笑顔が本当に可愛らしすぎてたまんねぇ〜〜!





ありがとうちびっこ尼僧ちゃん!

Cute little innocent nuns, Yarchen Gar アチェンガルゴンパ とっても可愛い仲良しちびっこ尼僧
案内してくれた2人の記念写真。とっても仲が良さそうやね。
以前ウイグルで撮ったポートレートを次の旅行に持ってきて被写体になってくれた人たちに渡して歩いたことがあり、この写真もいつの日かまたアチェンガルゴンパに再訪して渡すことが出来たら最高だろうなぁ。
キーンと冷えた朝9時半の屋上で、靴を履いてない足元は冷えすぎてジンジンしていたけど、そんなことはどうでも良くなるくらいにちびっこ尼僧の純真無垢な姿に心はぽっかぽかに暖かくなっていた。
まだアチェンガルゴンパ着いてすぐだが、彼女たちに出会えたお陰でもう既に「ここに来てよかった!」とかなり心が満たされてしまった私であった。





お堂の横の門

A gate in Yarchen Gar アチェンガルゴンパ内の門
屋上から降りて、ちびっこ尼僧コンビとお別れしてお堂を後にした。
上に書いたようにちょっと色々想像して切なくなったりはしたものの、見上げる空はステキな思い出を作ってくれたあの2人のように澄み切っていて、尼僧院の横に建っていた美しい門を撮る時にもそんな余韻を感じながらシャッターを押していた。
これからも延々と続くであろう修業の日々、仲間たちと一緒にしっかりと一人前の尼僧さんになっていくことだろう。
アチェンガルゴンパは彼女たちにとっては部外者が言うところの『秘境』でもなんでもなく、ただ毎日修行と祈りと生活を営む『日常の町』なのだ。
自分も完全に物見遊山な観光客の1人だから偉そうな事は言えないけど、今後もこの地が『開発』の名のもとに変わっていってしまわないことを願ってやまない。





外に出てしばらくドライバー君を待っていたが見当たらない。
どうしたもんかと思っていたら2階にいた尼僧たちが勉強を終えたのかゾロゾロと建物から出てきた。
おっ!これはまた激写チャンスやないの!?
というわけで、次回はお堂の外を行き交う尼僧たちの様子をひたすら並べたエントリーになる予定です(笑)





Tag: 旅行 写真 東チベット チベット 甘孜 カンゼ アチェンガルゴンパ お寺 尼僧 尼さん

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